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図解で分かる!クラウドストレージの仕組みとは?~事例紹介あり~

オンラインサービスの急速な発展に伴い、利用機会が増えているクラウドストレージ。本記事では、クラウドストレージはどんな仕組みのサービスなのか?解説していきます。

クラウドストレージの導入を検討しているものの、そもそもクラウドストレージの仕組みはどうなっているのか?気になる方必見の内容です。ぜひ最後までご一読下さい。

クラウドストレージとは?

まず、そもそもクラウドストレージとは何か?解説していきます。

ストレージ

クラウドストレージとは、ストレージの1種と言われています。そして、ストレージとは、様々なデータを記録する媒体のことを指します。クラウドのネットワーク上にストレージを配置し、インターネットを通じて自由に利用できる仕組みとなっています。

従来は、パソコンやレコーダーなどに搭載されているHDD(ハードディスクドライブ)やCD・DVD、USBメモリなど物理的なストレージが一般的でした。しかし、企業などで扱うデータが大容量化した近年では、インターネットを介して情報を保存できるクラウドストレージが普及しています。

そして、クラウドストレージは個人利用から企業利用まで幅広く利用されており、様々な種類のクラウドストレージサービスが存在しています。

身近な個人利用の例としては、iCloudやGoogleDriveなどが有名です。有料で提供されるサービスがほとんどですが、iCloudやGoogleDriveのように、一定容量までは無料で利用できるサービスも存在しています。

企業利用においては、企業が大切なデータを格納できるよう、様々なセキュリティー対策を施したクラウドストレージサービスが利用されています。企業で利用する人の間では「導入まであっという間だった。」「使い方も単純でわかりやすい。」「どこからでもアクセスできるので出社できない状況でも仕事ができる。」など、昨今のコロナ禍を踏まえポジティブな声も多く上がっているようです。

クラウドとクラウドストレージの違いは?

では、次にクラウドとクラウドストレージの違いは何なのでしょうか?よく聞く2つの違いを解説していきます。

「クラウド」はインターネットを介してインターネット上で利用できるサービスを意味します。別名「SaaS(Software as a Service)」とも呼ばれ、このSaaSの一種にクラウドストレージが含まれています。

また、「オンラインストレージ」という言葉も耳にしますが、こちらは「クラウドストレージ」と基本的には同義で使われています。

【図解】クラウドストレージの仕組みとは?

クラウドストレージは、クラウドのネットワーク上にストレージを配置。インターネットを通じて自由に利用できる仕組みと解説しました。では実際、クラウドストレージの仕組みはどうなっているのでしょうか?

分かりやすく図解にしたものが以下の図です。

クラウドストレージ上へ保存できるものは様々あり、文書、フォルダ、動画、データ、写真などがあげられます。

アクセス権をもったユーザーなら自由にクラウドストレージ上へ入れるため、会社や外出先、自宅など、場所に捉われることなく利用することができます。また、クラウドストレージでできることには、ファイル共有、アップロード、ダウンロード、共同編集、フォルダ作成などがあげられます。

クラウドストレージの方式

そして、クラウドストレージには大きく分けて3つの保存方式が存在します。市場に出回るクラウドストレージサービスが利用している保存方式です。参考に押さえておきましょう。

1. ファイルストレージ方式

まず1つめのクラウドストレージ保存法式は、ファイルストレージ方式です。

これは、フォルダやディレクトリを用いてデータの管理や保存を行う方法を指します。保存したファイルの場所を階層的に管理することができます。MicrosoftのWord(.docx)やExcel(.xlsx)などのファイル単位でPC内にデータを保存する際に取り入れられており、多くの人にとって馴染み深い形式です。

2. ブロックストレージ方式

2つめのクラウドストレージ保存法式は、ブロックストレージ方式です。

これは、ファイルやデータをボリュームと呼ばれる単位で分割し、このボリュームをブロックに分割して管理する方法を指します。一意の番号が振られたボリュームとブロックはデータを読み込む際に結合され、1つのデータになってユーザーに届きます。

階層構造ではなくデータへのアクセス距離が短いため高速でアクセスできることが特徴です。しかし、番号によってのみ識別されるため、メタデータとの関連付けが難しいことからファイルストレージシステムの構築基盤として用いられています。

3. オブジェクトストレージ方式

3つめのクラウドストレージ保存法式は、オブジェクトストレージ方式です。

これは、ファイルやデータが全て、階層のないフラットな空間に保存される方法を指します。扱うデータはファイルストレージ同様、動画やテキスト、Webなどの非構造化ですが、オブジェクトストレージではこれらをここのデータとして記憶します。

ファイルストレージと比較してメタデータを扱えることが特徴で、動画であれば撮影場所やカメラ、保存期間や上書き回数などの情報を記録することができます。クラウドストレージでは最も多く採択されている方式です。

クラウドストレージのメリットとは

では改めて、クラウドストレージのメリットとは何なのでしょうか?代表的なものを解説していきます。

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クラウドストレージの主な3つのメリットです。

1.端末に依存せずデータを保存・管理できること

スマートフォンを例にすると、一般的にはスマートフォン本体の容量は端末によって決められています。写真やアプリ、その他のデータなどの容量が本体容量を超えないように使用しなくてはなりません。これを超えてしまうと本体メモリには保存をすることができず、アプリなどの動作が不安定になってしまうこともあります。加えて、スマートフォン本体が壊れてしまった場合には、データ自体を全て失いかねないリスクがあります。

クラウドストレージの場合には物理的なストレージ容量を気にすることなく利用できます。端末に依存していないためデータを失うリスクも防ぐことができます。

2.場所を問わずアクセスできること

昨今のコロナ禍ではリモートワークを推奨する企業も増えてきており、データをインターネット上で扱えることは半ば必須となってきています。

クラウドストレージがあることで、リモート環境下でも仕事に必要な情報やデータにアクセスできるため、より業務を円滑に進めることができます。

3.コストを抑えられること

自社でサーバーを構築したり、ハードディスクを取り付けたり、といったデータ管理に比べてコストを抑えられる場合がほとんどです。

自社サーバーの場合には初期費用や管理費用、運用費用、容量の拡張など継続して大きなコストがかかります。

一方クラウドストレージであれば、初期投資を抑えられ、容量の拡張も安価かつ簡単に行える場合が多いのです。

より詳細なメリット・デメリットは下記記事でも紹介しています。

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クラウドストレージのメリットデメリットとは? ~法人個人両方の視点で解説!~

クラウドストレージを利用する上で押さえておくべきポイント

最後に、クラウドストレージを利用するうえで押さえておくべきポイントを解説していきます。個人や自社で利用する前の参考にしましょう。

クラウドストレージは基本的にインターネット上で利用するものであるため、セキュリティー対策が万全でないと第三者が不正にアクセスし情報を盗み出してしまうという事態も起こり得ます。どこからでも簡単にアクセスできる点は、デメリットにもなり得ます。そのため、企業情報や個人情報を多く取り扱うような企業では様々なセキュリティー対策を施し、その安全性を確保していることがクラウドストレージサービスを利用する上での必須条件となっています。

iCloudなどの個人利用のクラウドストレージではアカウントとそれに紐づくパスワードを用いてアクセスができる仕組みとなっており、個人で利用するには最低限のセキュリティが担保されていると言えます。しかし、企業が扱うデータのセキュリティ性を担保するためにはアカウント情報、パスワードだけでは充分とは言えません。

クラウドにアクセスできるIPアドレスを制限する、ユーザーのアクセス権限を制限する、2段階認証を取り入れるなど、情報漏洩のリスクがないよう徹底してセキュリティ対策を行う企業が多いようです。

このようなセキュリティー対策が万全であるサービスを選ぶ事はもちろん、データの取り扱い方法や万が一の場合に対する備えについても確認しておくことが必要です。この点を意識した上で利用すれば、非常に合理的かつ利便性高くに利用可能です。

まとめ

インターネット上に様々なサービスを雲のように配置し、利用者がこれらをスムーズに利用できるようにするクラウドシステムは非常に効率的であると注目を集めています。これまでは様々なアプリケーションをサービスとして提供するケースが多く、クラウドシステムはアプリケーションを利用するものであると認識している方も少なくありません。

しかし、近年ではシステムの高速化と大容量化に伴いあらゆるデータの容量が大きくなっており、物理的なストレージだけではこれらを全て格納しておくことができません。また、近年では、バックアップの管理体制を強化する動きが非常に強くなっており、何か問題が生じた場合にデータを失わないようにしておかなくてはなりません。これはITの有効性を高める上で非常に重要な課題となっています。これらの課題解決にもクラウドストレージは非常に合理的です。

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